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自民党連戦連敗で見えてきた都知事選後の日本【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第65回

日本維新の会。左から馬場伸幸, 足立康史, 梅村みずほ(当時)

 

■日本3大かまってちゃん

 

 都知事選で小池が負けたら、大きな動きが出てくるかもしれない。こうした中、「蓮舫パニックおじさん」というハッシュタグがSNSで拡がっている。蓮舫出馬で焦りまくっている人々につけられている。中でも、橋下徹は蓮舫に異常に粘着。新型コロナ流行時には「平熱パニックおじさん」と呼ばれていたが、「蓮舫パニックおじさん」へ進化した。

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 元維新の交野市長・山本景とか、アホの足立康史(敬称)が最近たまにまともなことを言っているが、雪でも降るのか? 単に維新の終焉が近づいてきただけかもしれないが。

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 馬場伸幸が「大阪都構想」という名の大阪市解体構想について、3回目の挑戦に意欲を示したとのこと。大阪・関西万博など、数々の不祥事を誤魔化す算段なのかもしれないが、アホのひとことで終わる話。本当に社会のダニ。

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2021年第二次岸田内閣発足時の麻生太郎

 

 麻生太郎は政治資金規正法の改正をめぐり「政治活動の基盤維持には一定の資金が必要だ」「民主主義にはどうしてもコストがかかる」と不満を表明。なお、麻生の資金管理団体の2022年分の政治資金収支報告書を見ると、料亭や高級レストランでの支出が多く、「会合費」は280件、総額は1934万円。民主主義の最大のコストは、麻生の存在である。

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 森山裕は「自民党が政権を失うようなことになれば大変なことになる」と発言。いや、政権を失わなかったら大変なことになるから。

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 一番逃げ足が早かったのが、『逃げる力』 (PHP新書) で有名なネトウヨライターの百田尚樹かもしれない。日本保守党などという政党を作っていたが、SNSには「マジで代表を退くことを考えています」と投稿。タコ踊りしながら遁走か。エセ保守、ビジウヨは観察する分には面白いが、国にとっては害しかない。百田は思春期をこじらせたままの「かまってちゃん」なので、相手にしてほしいだけかもしれないが。

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 日本3大かまってちゃん。

 ①河野太郎

 ②へずまりゅう

 ③百田尚樹

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安倍昭恵

 

 こうした混乱の中、着々と道を切り開いているのが安倍昭恵。政治団体を利用して、安倍晋三の政治資金を手に入れていたことは記憶に新しいが、今度は「安倍晋三」を商標登録しようとしていた。面白過ぎる。安倍の悪事を指摘すると、「いつまで安倍さんを商売のネタにするのかー」とかいう情弱のネトウヨもいるが、そのまま昭恵に言え!

 

文:適菜収

 

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適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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